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ゴム加工.com コラム

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ネオプレンゴムとは?特徴や用途、最適なゴム素材の選び方を徹底解説

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ノートPCの保護ケースやダイビング用のウェットスーツなど、身近な製品の素材として耳にすることの多い「ネオプレンゴム」。柔らかくクッション性に優れるイメージが強いですが、実は産業機械のパッキンや配管のシール材としても広く使われている非常に優秀な合成ゴムです。

しかし、いざ部品の設計や調達、補修作業を行う際、「ネオプレンゴムとは具体的にどのような性能を持つのか」「クロロプレンゴム(CR)と何が違うのか」と疑問に思う方は少なくありません。ネオプレンゴムはあらゆる性能をバランス良く備えた「万能ゴム」ですが、その汎用性の高さゆえに、極端な高温や強力な薬品などの過酷な環境下では、特化型のゴム素材に劣り早期劣化を招くケースも見受けられます。

この記事では、「ネオプレンゴムとは何か?」という基礎知識やクロロプレンゴムとの違いから、主な特徴や用途、そして使用環境に合わせた最適なゴム素材の選び方を徹底解説します。あわせて、素材選びの失敗を防ぎ、思い通りの加工精度を実現するための重要なポイントをご紹介していきます。

ネオプレンゴムとは?

ネオプレンゴムは、1930年代に世界で初めて大量生産された歴史ある合成ゴムです。天然ゴムが持つ「油や太陽光(紫外線)に弱い」という弱点を克服するために開発されました。
他の多くの合成ゴムが「耐油性」や「耐熱性」など、特定の機能に特化して作られているのに対し、ネオプレンゴムは機械的強度、耐候性、耐油性、耐熱性などを非常に高い次元でバランス良く備えているのが最大の特徴です。このため、産業界では「迷ったらこれを選べば間違いない」と言われるほどの万能素材として普及しています。

ネオプレンゴムとクロロプレンゴム(CR)との違い

ゴム素材を探していると、「ネオプレンゴム」と「クロロプレンゴム(CR)」という2つの名前を目にすることがありますが、これらはどのように違うのでしょうか。

「ネオプレン」はデュポン社の商標、「クロロプレン(CR)」が一般名称

結論から言うと、ネオプレンゴムとクロロプレンゴム(CR)は全く同じ素材です。
「ネオプレン(Neoprene)」とは、この素材を世界で初めて開発したアメリカの化学メーカー、デュポン社(現:ダウ・デュポン)がつけた商品名(登録商標)です。この名前があまりにも有名になり広く浸透したため、現在でも一般的に「ネオプレン」と呼ばれています。
一方、化学的な一般名称は「クロロプレンゴム」であり、JIS規格などの工業分野では、頭文字をとってCR(Chloroprene Rubber)と表記されるのが正式なルールとなっています。

関連記事:クロロプレンゴム(CR)とは?特徴や用途、選び方をわかりやすく解説!

ネオプレンゴムの主な特徴とメリット

「万能ゴム」と呼ばれるネオプレンゴム(CR)には、具体的にどのような強みがあるのでしょうか。代表的な4つのメリットを解説します。

耐候性・耐オゾン性:紫外線や雨風など屋外環境に強い

天然ゴムを屋外に放置すると、紫外線やオゾンの影響ですぐにひび割れてしまいますが、ネオプレンゴムは優れた耐候性・耐オゾン性を持っています。太陽光や風雨に長期間さらされても劣化しにくいため、屋外の配管や建築現場などでも安心して使用できます。

耐油性・耐薬品性:油や薬品に対しても一定の強さを持つ

エンジンオイルなどの鉱物油や、一般的な薬品に対しても適度な耐性を発揮します。耐油性に特化したニトリルゴム(NBR)には及びませんが、天然ゴムやEPDM(エチレンプロピレンゴム)では耐えられないような、油が飛散する環境でも十分に機能します。

難燃性:火を近づけても燃え広がりにくい

成分の中に「塩素」を含んでいるため、ゴム素材でありながら火を近づけても燃え広がりにくい(自己消火性を持つ)という特徴があります。これにより、電線の被覆材や建築用の安全部品など、難燃性が求められる環境でも重宝されます。

断熱性とクッション性:空気を含みやすく保温・保護に優れる

素材の中に微細な気泡を持たせたスポンジ状(発泡体)に加工しやすく、高い断熱性とクッション性を発揮します。体温を逃がさず、外部からの衝撃を吸収するため、保護材としての能力はトップクラスです。

ネオプレンゴムのデメリットと使用上の注意点

全体的に優等生なネオプレンゴムですが、環境によってはその「バランスの良さ」が弱点になることもあります。

あらゆる性能を持つが、各性能の「頂点」ではない

ネオプレンゴム最大の注意点は、「すべてが平均点以上だが、特定の性能に特化したゴムには勝てない」ということです。
例えば、常に油に浸かっている環境であればNBR(ニトリルゴム)を、150℃を超える高温環境であればシリコーンゴムやフッ素ゴム(FKM)を選ぶのが正解です。過酷な条件下では、器用貧乏になってしまい早期劣化を招く恐れがあります。

極端な寒冷地や高温環境には特化型ゴム(シリコーン等)が必要

耐熱・耐寒性に関しても一般的なレベル(およそ-20℃〜100℃程度)であるため、極端な寒冷地ではカチカチに硬化し、極端な高温下では弾力を失ってしまいます。温度変化が激しい過酷な環境での使用には、より広い温度領域に耐えるシリコーンゴムなどへの変更が必要です。

関連記事:シリコーンゴム(Q)とは?特徴や用途をわかりやすく解説

ネオプレンゴムの代表的な用途と加工品

その使い勝手の良さから、ネオプレンゴムは工業から日用品まであらゆる分野で加工・使用されています。

工業分野:コンベアベルト、配管パッキン、防振ゴム

耐摩耗性や耐候性を活かし、工場内のコンベアベルト、屋外に設置される配管のフランジパッキン、機械の振動を抑える防振ゴムやクッション材として、産業の根底を支えています。

現場で使いやすい:自由なサイズにカットできる「ゴムシート・ゴム板」

DIYから工場のメンテナンスまで、幅広く流通しているのがネオプレンゴムの「ゴムシート・ゴム板」です。カッターで必要なサイズに切り出し、滑り止めや即席のガスケットとして現場で柔軟に活用できます。

一般消費財:ウェットスーツ、保護ケース、サポーター

スポンジ状に加工されたネオプレンゴムは、保温性とクッション性が抜群です。ダイビング用のウェットスーツ、ノートPCやカメラの保護ケース、スポーツ用の関節サポーターなど、私たちの生活に密着した製品の素材として大活躍しています。

ネオプレンゴムの選び方と硬度の確認

ネオプレンゴム製品を購入・オーダーする際は、以下のポイントを確認することで失敗を防ぐことができます。

使用環境(屋外か、油に触れるか、温度は何度か)の確認

まずは、使用する環境の条件を洗い出します。「屋外で使用し、多少の油も飛んでくる、温度は常温」といった複合的な環境であれば、万能なネオプレンゴムが最適です。しかし「常に高温の油に浸かる」のであれば、別の素材を検討すべき指標となります。

JIS規格に基づく硬度測定と、パッキンとしての適切な硬さ

ゴムには「硬度(硬さ)」があります。隙間を埋めるパッキンやガスケットとして使用する場合は、対象物の素材や締め付ける力に合わせて、適切に密着する硬さ(一般的にはショアA硬度で60〜70前後など)を選ぶ必要があります。

「スポンジ(発泡)」と「ソリッド(非発泡)」の使い分け

  • スポンジ(発泡ゴム):柔らかく、断熱性・クッション性を重視する場合。
  • ソリッド(非発泡ゴム):中身が詰まっており、機械的な強度やパッキンとしての確実なシール性を重視する場合。

目的に合わせて、この2つの形状を正しく指定することが重要です。

ネオプレンゴムなどの加工や素材選びは株式会社第一の「ゴム加工.com」へ

ネオプレンゴムをはじめとする万能素材の性能を最大限に引き出すには、正確な加工技術とプロフェッショナルな専門知識が欠かせません。「図面通りの精密な部品が欲しい」「うちの環境にはどの素材が最適か分からない」といったご要望は、株式会社第一の「ゴム加工.com」へお任せください。

  • 高精度加工で即応:パッキン、ガスケット、Oリングから、ゴムローラ、ゴムシート、ゴム板など、多様なゴム製品の高精度加工に迅速に対応いたします。
  • 最適な素材選定:天然ゴムや合成ゴムなど幅広い素材を取り扱い、お客様の使用環境を丁寧にヒアリングした上でベストな素材をご提案します。
  • 豊富な樹脂製品:ゴムだけでなく、テフロン(フッ素樹脂)やウレタンをはじめとする各種樹脂製品の取り扱いも豊富です。

「ここはゴムではなく樹脂の方が適している」といった、素材の枠を超えた総合的なご提案で、ゴムに関するあらゆる課題をワンストップで解決いたします。お困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

ネオプレンゴム(一般名称:クロロプレンゴム/CR)は、耐候性、耐油性、耐熱性、機械的強度をバランス良く備えた「万能の合成ゴム」です。屋外での配管パッキンから、日用品のウェットスーツまで、幅広い用途で私たちの生活と産業を支えています。

しかし、特定の性能(極端な高温や強力な薬品など)においては特化型のゴムに劣るため、使用環境を正確に見極め、適材適所で活用することが製品を長持ちさせる秘訣です。

素材の選定に迷った際や、高精度な加工部品をお探しの場合は、ゴムと樹脂の専門知識を持つ株式会社第一の「ゴム加工.com」へぜひご相談ください。貴社の課題解決に最適なご提案と加工技術を提供いたします。

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