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ゴム加工.com コラム

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ニトリルブタジエンゴム(NBR)とは?天然ゴムやウレタンとの違いを分かりやすく解説

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自動車のオイルホースや機械のパッキン、身近なところでは水回りのシール材や使い捨て手袋など、油や摩耗が関わる場所でひっそりと、しかし確実に活躍している「ニトリルブタジエンゴム(NBR)」。数あるゴム素材の中でも、特に「油に強い」という圧倒的な長所を持ち、幅広い分野で採用されている代表的な合成ゴムです。

しかし、ゴムには天然ゴムやウレタンなど非常に多くの種類が存在するため、用途や使用環境に合わない素材を選んでしまうと、「すぐに劣化してひび割れた」「油に触れてブヨブヨに膨らんでしまった」といった失敗や品質トラブルの原因になります。

この記事では、ニトリルブタジエンゴム(NBR)の基本的な特徴やメリット・デメリットをはじめ、天然ゴムやウレタンゴムとの違いを分かりやすく解説します。あわせて、失敗しない素材選びと、思い通りの加工を実現するための重要なポイントをご紹介していきます。

ニトリルブタジエンゴム(NBR)とは?

様々なシーンで活躍するニトリルブタジエンゴムですが、そもそもどのような素材なのでしょうか。まずは基本的な特徴と名前の由来について解説します。

ニトリルブタジエンゴムの基本的な特徴

ニトリルブタジエンゴムは、「アクリロニトリル」と「ブタジエン」という2つの化学物質を結合(共重合)させて作られる合成ゴムです。最大の特徴は、鉱物油やガソリンなどの油に触れても品質が変化しにくい「耐油性(たいゆうせい)」にあります。
一般的なゴムは油に触れると油を吸収して膨張(膨潤)し、本来の強度が失われてしまいますが、ニトリルブタジエンゴムはその影響を極めて受けにくいため、機械の油漏れを防ぐパッキンやオイルシールに欠かせない素材となっています。

一般的に「NBR」や「ニトリルゴム」と呼ばれる理由

正式名称は「ニトリルブタジエンゴム(Nitrile Butadiene Rubber)」ですが、名前が長いため、頭文字をとって「NBR(エヌビーアール)」と表記されるのが一般的です。また、産業界やDIYの現場などでは、さらに短縮して「ニトリルゴム」と呼ばれることも多く、これらはすべて同じ素材を指しています。

ニトリルブタジエンゴムの主なメリット・強み

ニトリルブタジエンゴムが産業界から日用品まで幅広く選ばれるのには、明確な理由があります。ここでは3つの代表的なメリットをご紹介します。

油に触れても劣化しにくい圧倒的な「耐油性」

前述の通り、NBR最大の強みは「油への強さ」です。エンジンオイル、潤滑油、ガソリンなど、過酷な油の環境下でもゴム本来の弾力性と密閉性を長期間維持します。アクリロニトリルの含有量を調整することで、耐油性をさらに高めることも可能であり、使用環境の油の強さに合わせた細かな対応ができるのも大きなメリットです。

すり減りに強い「耐摩耗性」と優れた機械的強度

油への強さだけでなく、物理的な強さも持ち合わせています。摩擦に強く削れにくい「耐摩耗性」や、引っ張る力に対する「引張強度」が高く、繰り返しの動作や擦れが発生する可動部の部品としても非常に優秀です。

加工しやすく大量生産に向いている

合成ゴムの中でも特に加工性が良く、複雑な金型を使った成形や、シート状・ホース状への加工が容易です。他の樹脂やゴム素材と混ぜ合わせる(ブレンドする)ことで新たな機能を持たせることもでき、大量生産にも適しているため、コストパフォーマンスに優れた素材として重宝されています。

ニトリルブタジエンゴムのデメリットと注意点

「油と摩擦に強い」という頼もしい素材ですが、一方で弱点も存在します。使用環境によっては早期劣化を招くため、以下の点には十分注意が必要です。

紫外線やオゾンに弱い「耐候性の低さ」

ニトリルブタジエンゴムは、太陽光(紫外線)や空気中のオゾンにさらされると、表面にクラック(ひび割れ)が発生しやすいという弱点があります。そのため、常に直射日光が当たる屋外での使用には不向きです。屋外で使用する場合は、耐候性に優れたEPDM(エチレンプロピレンゴム)などの別素材を検討する必要があります。

関連記事:EPDMとは?エチレンプロピレンゴムの特徴や用途、選び方を解説

極端な寒さに弱く、低温で硬くなりやすい

耐熱性(100℃前後まで)は比較的良好ですが、寒さにはあまり強くありません。マイナス20℃以下になるような低温環境では、ゴムがカチカチに硬化して弾力を失い、パッキンとしての密閉性を保てなくなる恐れがあります。寒冷地での使用時には、低温特性に優れた専用グレードを選ぶか、シリコーンゴムなどへの変更が推奨されます。

関連記事:シリコーンゴム(Q)とは?特徴や用途をわかりやすく解説

他の素材との違い

ゴム素材選びで迷いがちな「天然ゴム」や「ウレタンゴム」とNBRの違いを比較してみましょう。

天然ゴム(NR)との違い:油への強さと耐候性の違い

天然ゴム(NR)は、伸縮性や弾力に非常に優れた素材ですが、油に弱く、油に触れるとすぐに膨潤して使い物にならなくなります。油が関わる場所では、間違いなくNBRを選ぶべきです。一方で、どちらも直射日光やオゾンには弱いため、屋外での長期間の使用には適していません。

ウレタンゴム(U)との違い:機械的強度の高さと水への強さの比較

ウレタンゴムは、NBRを凌駕する圧倒的な「耐摩耗性」と「機械的強度」を誇りますが、「水(水分)」に弱く、加水分解を起こしてボロボロになりやすいという致命的な弱点があります。水回りや湿気の多い場所で使用するならNBR、水濡れがなく極めて強い摩擦がかかる場所ならウレタンゴム、といった使い分けが必要です。

関連記事:ウレタンゴムとは?特徴や用途、他のゴムとの違いを解説

ニトリルブタジエンゴムの主な用途と加工品

ニトリルブタジエンゴムの特性を活かし、以下のような多様な製品に加工されています。

油の漏れを防ぐ「Oリング」や「パッキン・ガスケット」

機械の隙間を塞ぎ、内部の油や液体が外に漏れるのを防ぐシール材として最も多く使用されています。油圧シリンダーやポンプの内部など、高い圧力と油が共存する過酷な環境で、Oリングやガスケットとして確実な密閉性を発揮します。

自動車の燃料ホースや工業用ローラー

自動車のガソリンタンクからエンジンへ燃料を送るホースや、オイルが循環するパイプにもNBRが使われています。また、工場で製品を搬送するコンベア、印刷機のローラーなど、油が付着する可能性があり、かつ摩擦が起きる部品にも最適です。

用途に合わせてカットできる「ゴムシート・ゴム板」

工場のメンテナンスなどで使いやすいのが、平らな「ゴムシート・ゴム板」です。作業台の耐油マットとして敷いたり、必要なサイズに自分でカットしてオリジナルのパッキンやクッション材を作ったりと、幅広い用途に柔軟に対応できます。

ニトリルブタジエンゴムの加工や素材選びは株式会社第一の「ゴム加工.com」へ

素材のポテンシャルを最大限に活かすためには、正確な素材選定と加工技術が不可欠です。「どの素材を選べばいいか分からない」「思い通りの形状に加工してほしい」というお悩みは、株式会社第一が運営する「ゴム加工.com」へご相談ください。

パッキン、ガスケットからゴムローラまで高精度加工で即応

私たちは、小さなOリングやガスケット、パッキンから、工業用のゴムローラ、ゴムシート、ゴム板に至るまで、様々なゴム製品の加工を手掛けています。伸縮しやすく寸法の出しにくいゴム素材に対し、長年培ったノウハウで「高精度加工」を実現。図面通りに正確に仕上げ、スピーディーにお届けします。

天然・合成ゴムのあらゆる課題を最適な素材選定から解決

「今のゴム部品が油ですぐに劣化してしまう」「屋外でも使える耐油ゴムはないか」といった課題に対し、私たちは天然ゴムからNBRをはじめとする各種合成ゴムまで、あらゆる素材の特性を熟知しています。お客様の使用環境を詳細にヒアリングし、数ある選択肢の中から最適な素材を導き出します。

テフロンやウレタンなど、樹脂製品の取り扱いも豊富

対応力はゴムだけにとどまりません。NBR以上の耐摩耗性を持つウレタンや、圧倒的な耐薬品性・滑り性を持つテフロン(フッ素樹脂)など、各種樹脂製品の取り扱いも豊富です。用途によっては、ゴムではなく樹脂の方が適しているケースも多々あります。

ゴムと樹脂の専門知識で、貴社に最適な素材をご提案

素材の枠を超えて、ゴムと樹脂の両方を総合的にご提案できるため、複数の業者に相談する手間を省き、より広範囲で的確な課題解決が可能です。試作から量産まで、あらゆるご要望に即応いたしますので、素材選びや加工でお困りの際は、ぜひ専門スタッフへお気軽にご相談ください。

まとめ

ニトリルブタジエンゴム(NBR)は、他のゴムにはない卓越した「耐油性」と、すり減りに強い「耐摩耗性」を併せ持つ、現代の産業や生活に不可欠な合成ゴムです。自動車のホースから水回りのパッキンまで、油や摩擦が関わる環境で高い信頼性を誇ります。

しかし、紫外線やオゾンなどの屋外環境には弱いため、天然ゴムやウレタンなど他の素材との違いを理解し、環境に完全に適合する素材を選ぶことが品質維持の絶対条件となります。素材選びに迷った際や、高精度な加工が必要な場合は、ゴムと樹脂の専門知識を持つ株式会社第一の「ゴム加工.com」へぜひご相談ください。最適な提案で、貴社の課題解決を強力にサポートいたします。

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使用する用途や環境条件に応じて、適切な素材と加工法の選定が求められます。

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